子育てと物づくりを両立する〜イラスト・レザーアーティスト、エリさん

f:id:rockway:20190309102924j:plain

今回は、「eri's Art love & peace Factory」のレザーアーティスト、エリさんにお話を伺いました。

エリさんはイラスト・レザーアーティストとして活動する、1児のお母さんです。
以前、ももいろクローバーZのメンバーさんが生放送でフジテレビNEXTに出演した際、eri's Art love & peace Factoryのレザーブレスレットを着用していることで話題になりました。

f:id:rockway:20190309102008j:plain

エリさんがひとつひとつ手づくりで造っている、世界にひとつだけのブレスレット。love & peace Factoryの名に相応しいあたたかみを感じますよね。人柄が如実に表れているなぁ、と感じます。
今回は、子育てをしながらアート活動をするということについて、同じアーティスト兼業ママとして、気になったことを詳しく聞いてみました。

  

子育てと制作を両立するための工夫

-「子育てしながら製作するのって大変じゃないですか?」

 

エリ「大変と思えば大変になるし、大変と思わなければ大変にはならない、と言えるのかな。
この考え方は全てにおいて言えることで、結局自分がどう捉えるか、なのかなと。その“捉え方”を工夫することが、意外ととても大事だと思います」

 

-「なるほど、考え方としての工夫ですね。では、現実面では具体的にどのような工夫をされていましたか?」

 

エリ「子供が何歳かにもよると思いますが、わたしは子供を産んでも仕事を続けるのが大前提だったので、息子は1歳から保育園に通い始めました。そうすると、昼間に仕事をする時間はきちんと確保出来ます。
保育園に通い始めた当初は毎週のように体調を崩して保育園をお休みしていました。でも“お休みして仕事が出来なくなってしまったとしても、そこで焦ったりするのはやめよう、その時は淡々と受け入れて、きちんと息子と過ごそう”、そう最初に腹をくくった記憶があります。これも一つの心の工夫かな。
保育園に入れるようになるまでは、夫と仕事時間を分け合って工夫していましたね。 夫婦それぞれが自営で自由が効いたので、わたしが週3日、夫が週4日、仕事をするようにしました。
また、作りたい欲求が強い時は夜中もよく制作をしていました。 だから、大変と思ったことは無いように思います。仕事が突然出来なくなると納期など遅れてしまう可能性もあるので、そうなっても困らないような工夫もしていましたね」

 

辞めることは考えたこともない

f:id:rockway:20190312200452j:plain

 

-「例えば“辞める”、“諦める”などを考えたことはありませんか?親になることを機に、自分のやりたいことを諦めてしまう方って結構多いように思うんですが…」

 

エリ「全くありません。考えたこともなかったです。
わたしは、“わたしはママである”という概念も持ったことがなくて、その感覚がよくわかりません。 もしも“ママだから”という概念により自分を抑圧してしまうなら、それはいらないなぁと思っています。
ママって、“ママだから”なんて思わなくたって、事実“ママ”なんです。母親であるという事実に変わりはありません。だから子供のためにやってあげたいことはやりますし、普通に家事育児もするわけです。
でもそこに、“ママだから”という概念が変に入ってきてしまうと、それが自分を苦しめてしまうこともあるんじゃないかなって。少なくとも、わたし自身に当てはめて考えると、多分苦しくなっただろうなと思うんです。
ママであろうと、パパであろうと、子どもであろうと…まずは、個々の人生がそこには存在しているということ。その前提の上に、家族として互いに尊重し合うことが大切だと思っています」

 

-「じゃあ例えば辞めていたとしたらどうなっていたと思いますか?」


エリ「えー、全く想像がつきません(笑)
わたしがわたしじゃなくなって、ストレスが溜まってむしろ家族には悪影響しかなかったんじゃないかな…。そんなわたしの性格を理解している夫なので、むしろ辞めるなんてわたしが言ったら、夫から止められると思います(笑)
とは言っても、何があるかわからないのが人生。 何があろうと、その時の目の前の状況を受け入れて、そしてまたそれに対する“見方”を工夫してやっていくと思いますけどね」

 

人生の可能性を体感覚で教えたい

-「ママが革をやっていることで子どもに与えてる影響って、どんなものがあるでしょうか?」

 

エリ「革に限らず“物作り”という点では、子供に何かしらの良い影響はあると思っています。わたし自身、日曜大工が趣味の父を持ち、母も手芸など何かしら作っていましたから。姉は美術系の学校に通っていましたし、家族全体が物作りが当たり前だったんです。
わたしはその環境から本当に多くのものを得て、今があります。だからわたしも息子に同じような環境を作りたいとは思いました。
ただ、そこから息子が何を感じ、受け取っているかは今はわかりませんね。そこはわたしの介入するところではないですし、息子の自由。でも子供の頃にたくさんの世界を見て知ることはとても大切だと思っているので、その一つとして“物作り”という世界を見せてあげたい。
そして“人生には色々な可能性が拡がっていて、とても楽しいんだよ”ということを、体感覚で息子に刻み込むことができたらいいなと思っています」

 

子どもとは程よい距離感が理想

f:id:rockway:20190312200532j:plain

 

-「最後に、エリさんが子育てにおいて大切にしていることってありますか?」

 

エリ「…対等であることです。 親も子もありのままで、お互いに無理せずいられること。 子どものために!とか、親のために!という、無意識の縛りによって依存状態になったり、互いに強要し合うようなことは避けたいですね。
将来的に、互いに干渉せず、程よい距離感で自由に生きて、そして互いを思いやれる関係になれたら最高です」

 

子育てをするために自分のやりたいことを諦める選択肢は考えたこともなかったと言う、エリさんの精神性。物作りと子どもへの飽くなき愛が、ヒシヒシと伝わってきました。
こうしたエリさんのお話が、ひとりでも多くのママやパパにとっての「好きなことへ取り組める勇気・動機付け」として広がっていけばいいなぁと、educartは願っています。

 

 インフォメーション

ショップ

eri-art.com

 

プロフィール 

f:id:rockway:20190312200713j:plain

エリ

20代前半は、音楽に没頭しました。
でも、わたしは自分を見失いました。
そこから、モノづくりを生業とし生きていくと決めました。
心や想いを目に見える形として残していきたいと思い、 表現することを続けようと思いました。
わたしの表現を通して、誰かの心が豊かに満ち溢れる手助けが出来るならば、なんて素敵なことなのでしょう。
わたしがわたしを生きるように、
あなたもあなたを生きることが出来るならば、
なんて素敵なのでしょう。

互いが尊重し合い、協力し合い、分け合い、許し合い、
豊かな人生を送れますように。

eri's Art love & peace Factory

 

最後に自己紹介させてください

私たち【 educart(エデュカート)】は、yajiとkarmaの2人による【児童福祉×芸術】をテーマにしたチームです。保育園などへの出張音楽講座、障害児向けのアートセラピー、ママやパパが楽しめるイベント開催など、芸術を通して子どもたちに生きる楽しさ・自己表現の素晴らしさを伝えていく活動を行なっています。 

educart.hateblo.jp