多動特性を緩和するのに一役買うかもしれない楽器、アサラトの魅力

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少し前に、ハンドスピナーって流行りましたよね。

ADHDや多動児が落ち着くと評判で、関わっている発達障がい児を持つ親御さんが実際に「助かった!使える!」と喜んでいた顔が今でも鮮明に思い出せます。

あれって、「フィジットスピナー」っていう正式名称があるんですよ。フィジットって日本語で言うと「落ち着きがない」「そわそわ」みたいな意味なんです。

皆さんは長時間座っていたりして集中力が途切れてしまった時に、ペン回しをしたりしませんか?実はあれって、集中力を取り戻すために効果的なんですって。ハンドスピナーもとい、フィジットスピナーにもそういった効果が見込めます

そのあたりについては下記の記事にとても詳しく、エビデンスに基づいてしっかりと書かれているので、ぜひ目を通してみてください。

no-mark.jp

 

さて、上のサイトでも記述があったようにADHDや自閉、多動児に対して有用かもしれない」との見解が散見されるフィジットスピナー。

使うことにより衝動性が抑えられ落ち着くと言われていますが、それ自体に集中してしまうために他のことに意識が向かないなど、逆効果であるという意見もあります。

 

そこで、論点が少しズレてしまうけど、私は声を大にして言いたい。

 

そもそも楽しくなくない?(真顔)

 

好きな人がいたらごめんなさい。完全に個人の主観です(笑)

が、そもそも集中力を助けるとされているのはペン回しよろしく手の運動であり、フィジットスピナーの回転する視覚情報自体には何の意味もないそうなんです。要するにあのピカピカ光るギミックは「ウワァ〜、光ってるぅ〜」って思われるためだけに存在するわけで、そこに意味などないんです…そのためだけに生まれてきたスピナー君を思うと、なんかちょっと切なくなっちゃいますよ。

…と、上記の文章を読んでいても明らかですが、このように色々と脱線しがちで集中力が持続しないADHDや多動児にとって(笑)、集中力を助けて細やかな手の動きを必要とする何かがあれば良くて、それがフィジットスピナーより楽しかったら最高じゃないですか?

 

ここでアサラトを提唱したい

 まずは筆者のツイートを見てください。

 

下手くそなりに、楽しそうでしょ?(笑)

 

ルーツは「母親」の知恵だった

西アフリカ発祥の楽器、アサラト

直径5センチ程度の球状の木の実二つを20~25センチ程度の紐で結びつけてあり、両方の木の実には草の実が入っている。ちなみに一般的に紐の両端につける玉は木の実だが、最近ではプラスチック木材コルクゴムヘンプ、など他にも様々な材料を使ったものも多数存在する。西アフリカ原産の木の実でできているアサラトは暖かみのある自然で優しい音。

アサラト - Wikipedia

もともとは西アフリカの母親たちが、赤ん坊をあやすため、木ノ実を用いて作ったオモチャだったそうです。これがまた結構奥が深くて、色んな奏法があったりするんですよねぇ。

 

こうやって作られています。面白い〜!

www.youtube.com

 

楽器であるメリット

まずこういった打楽器を演奏するということは、リズム感が身につきます。リズム感は運動神経などにも繋がっていて、とても役に立つスキルです。

また、筆者の息子(ASD/ADHD)を見ていても身体中から湧き出てくるリズム感が多動につながっていくような印象を受けるため、発散法がリズム楽器であれば尚良いのかもしれないとも思いました。

表現力や想像力も養われます。私の頭では、楽器をやるデメリットを見つけることができません。

 

アサラトなら、演奏家として活躍することもできます。実際にアサラト奏者として国内外を問わず活躍する日本人は結構いて、異次元の凄さを誇っているんですよ。

 

日本のPANMANさんと響さん、中国のAFRIさんとJIMさんのコラボ

www.youtube.com

 

もちろん本場の方も半端じゃないです。セネガルはパーカッションの聖地ですから、その辺のオッサンですらリズム感が優れている国。いやぁ、すごいです。


アサラトマスター in ゴレ島 2015 Mr.モモ

 

どうです?格好いいでしょう?

同じ手の運動なら、ハンドスピナーよりアサラトの方がずっと楽しくて良いと思うんですよね。

 

ADHDは芸術に向いている説もあるし…

ADHDなどの発達障害者は芸術に向いているとよく言われますよね。著名な画家や音楽家はもはや全員そうなんじゃないかと思ってしまうほど、そういった説をよく耳にします。実際に「向いているなぁ」と、芸術と福祉双方に携わる私も思います。良い意味でも悪い意味でも(笑)、芸術向きの特異な個性ですから。

そんな中でアサラトを生活に用いることは、彼らのその良い点、自尊心、暮らしにおける楽しさを伸ばしてあげる選択肢の一つを与える事になるのでは?と思います。

  

日常に取り入れてみて!

まぁ、ともあれ小難しいことは考えず、是非日常に取り入れて使ってみてください。

アサラトだとちょっとうるさくて公共の場じゃ使いづらいなぁ、という場合は、コルクで出来たコルクアサラト、周りを編み物で覆ったパピラトなど、マナーモード対応の品も数多くあります。

 

また、プラスチック製のパチカという商品も出ていますが、これはカラーバリエーションも豊富で子供も喜びそうですよね。日本のマーケットだとこのプラスチック製パチカが主流みたいです。(私は木ノ実で作ったアサラトのあたたかい音が好きです)

PLAY WOOD プレイウッド スーパーマラカ L SM-BL 2

PLAY WOOD プレイウッド スーパーマラカ L SM-BL 2

 

 

アサラトを取り入れて、リズムシャワーを浴びる日常を送ってみてくださいっ!

 

 最後に自己紹介させてください

私たち【 educart(エデュカート)】は、yajiとkarmaの2人による【児童福祉×芸術】をテーマにしたチームです。保育園などへの出張音楽講座、障害児向けのアートセラピー、ママやパパが楽しめるイベント開催など、芸術を通して子どもたちに生きる楽しさ・自己表現の素晴らしさを伝えていく活動を行なっています。 

educart.hateblo.jp