小学館のあーとぶっくが凄い!うずまきぐるぐる、ゴッホの絵本
うちの息子たちは絵本があまり好きではありません。長男に関しては知能指数において処理速度が68という低いIQなので、何かを見て処理することがとても苦手です。将来的に読字障害が出るんじゃないかと推察されているぐらいなので、そりゃ読むの辛くて嫌だよねぇ。
とはいえ絵を描くことは好きだし、既に完成された絵をじっくり観察するのも好きなので、うちの読書はもっぱら図鑑と画集なんです。
でもちょっとでいいから絵本にも触れて欲しいよなぁ、と思い、苦痛にならなそうな絵本を探して購入してみた絵本がこちら。
そう、フィンセント・ファン・ゴッホの絵本です!!
既にポストカードや画集でゴッホの絵を何度も見ている長男は「なんかこれ、ママの図鑑のひまわりのやつと似てるけど違うね…?」と、表紙の星月夜を見ながら呟きました。いや、合ってるよ。すごいよ君。
ここまで充実した内容の絵本はすごい
なんとこの絵本は1993年に発売されています。私が1991年生まれなので、私が子供の頃には既に存在しています。それでこのデザイン性と工夫、充実したコンテンツは凄いなぁと率直に感動してしまいました。今日は少しだけ中身を紹介します。
ぐるぐる、指でなぞってみよう
ゴッホといえば「ぐるぐる」とした表現技法をよく用いて絵を描いていますよね。そのぐるぐるを見つけて遊ぶことができます。
次男(2)「あっ、あった!ぐるぐる〜、ぐるぐる〜〜」
ゴッホの部屋をデザインしよう
とてもじゃないけど勿体なくて直接なんて塗れませんが、コピーして一緒に塗り絵を楽しむのも最高です。隣のページには「家具を置き直してみよう」なんてページもあるので、合わせてコピーして切り取って遊んでみても楽しいですよ。
比べてみよう
向日葵といえば新宿でいつでも観れるので日本人にとっては馴染み深い絵かと思います。ゴッホは同じ向日葵の絵でも何作も描いており、このポストカードは私の私物ですが、絵本に載っている向日葵とは別の作品です。
Google検索すれば画像はいくらでも出てくるので、「同じ向日葵だけど、何かが違うね。どこが違う?」一緒に考えて、比べてみましょう。
文章ではゴッホの技法に触れている
肝心の文章では「ぐるぐる」を描いているゴッホの技法、使う色などを、大変美しい言葉で説明してくれています。一体なぜああいう絵や描き方になるのか?美術の勉強にも充分な内容です。
ゴッホは自分の心象風景と現実世界、双方を合わせて絵にした画家です。その「物」が発するエネルギーを感じて絵にした結果があのぐるぐるであり、あの線、色だったのですよ。
この世は見えている世界だけじゃないぞ、ということを肌感覚で学ぶ機会として、ぜひ手にとってみて欲しい一冊となっています。
他にもあるぞ!あーとぶっくシリーズ
ピカソの絵本
ピカソなんかも絵のインパクトもあって、子供が受け入れやすい絵柄になっているかなと思います。息子は「これ上手いのに下手だね」なんて言っていました。
スーラの絵本
個人的に良かったのはスーラです。スーラは点描なので、「これ点々で描いてるの!?」という驚きと発見が楽しめますよね。
名画を使った絵本で、子供と美術のコミュニケーションをとってみてはいかがでしょうか??
最後に自己紹介させてください
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