子が「発達障害かも?」と思ってから支援に繋げ、ひと段落するまで

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近年よく見聞きするようになってきた発達障害。以前よりもずっと社会的認知度が高まり、露見する障害の数も増えてきました。しかしながら、いざ発達障害かも?と言われても、実際にどうしたら良いのか不透明な部分が多いのが現状です。

「個性でしょ」「大なり小なり子どもはみんなそういうところあるから」「そんな風に見えないよ」などという言葉に振り回されることなく、障害に対して淡々と対応していってあげてください。発達障害は、早期に支援へ繋げることが特性緩和に一役買うと言われているんですよ〜!

 

 

具体的な支援に繋がるまでの道のり

まずは特性に気付く

社会から完全に隔絶された育児をしていない限り、ママやパパが日頃から発達障害を疑って子育てをする必要はありません。ほとんどのケースで、保育園や一時預かり先、3歳児健診などで「一度、専門家に相談してみませんか?」と声をかけてもらえます。もちろん、ご自分で「もしかして…」と感じただけでもOK。素人だからと萎縮しないで。だってママやパパは自分の子どもに関するプロですから!

この時、ネットで「発達障害 特徴 社会 生活」などのワードで調べた記事を見て、ショックを受けたり不安に思ったりする必要は全くありませんこの記事を含め、記事を書いているのはあなたのお子さんを知らない赤の他人です。あくまで参考程度に留めて読んでくださいね。

 

発達相談へ行く

紹介を受けた場合は紹介先へ行ってください。「無料で相談に乗ってもらえるなんてラッキー♪」ぐらいの気軽さで大丈夫です。

手探りの方は、まず地域の専門家へ電話をして「相談をしたい」旨を伝えましょう。支援してくれる場所は、基本的に下記の中からチョイスすることになるかと思います。

「ふりかけご飯しか食べない」「全然寝ない」「毎日うるさい」など、どんなことでも構いません。なんせ無料なので、ここぞとばかりに思いの丈を時間一杯ぶつけてきてください!

継続して支援をしていく必要があると専門家が判断した場合、その後の支援法を提案してくれますから、あとは丸投げしちゃいましょう。

 

知能検査(IQテスト)をする

この心理検査は、②の発達相談でお世話になっている機関で行うのがスムーズです。

実施してくれる病院もありますが、筆者が通っている大きなセンター病院では「出来るけど混んでて時間かかるから地域で予約取ってやった方が早いよ」と言われました。(検査をすっ飛ばす精神科は論外なので度外視で)

いずれにせよ、今後どのような道筋で支援・育児をしていくにせよ、心理検査は必須だと、私は思っています。

精神科にかかって診断をもらう上ではこの心理検査は必要不可欠だし、具体的な支援法を明確にするためには、かなり重要なファクターなんですよ。

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WPPSI 知能検査の結果を示したグラフ

上記画像のように各分野での数字の凹凸が大きければ大きいほど障害の度合いが強いと言われており、発達障害児の場合はグラフがこうしてガタガタになりがちです。

しかし、こうして強い部分と弱い部分が明確になることで、何が得意で何が苦手なのか第三者が明確に把握することが出来、具体的にどう支援していけばいいかがハッキリしてくるんですよね。例えばこのようにすると有効ですよ、このような声掛けは逆効果ですよ、など、心理士さんから教えてくれるんです。

 

精神科へ行く

知能検査の結果が出たら、精神科へ行きましょう。予約してから実際に診察するまでに数ヶ月かかる病院もあるので、心理検査の結果を待ってる間に予約しちゃった方がいい場合もあります。そこは各々で計算してみてください。

さて、精神科選びは非常に重要です!ここをミスると本当にしんどい思いをすることになるので「近いから」などの理由で安易に決めないことが大切です。発達特性で変化を嫌うお子さんも多いと思うので、なるべく丁寧に決めて継続させてあげたいですよね。

親の気持ちに寄り添えるか

「お母さんがもう少し頑張らないと〜」「親の努力次第で特性は抑えられるから〜」など、親を責めてくるタイプの精神科医が結構多めにいるので気をつけてください。想像しただけでムカつきませんか?こっちだってしんどいからこうやって助けを求めに行くわけだし、私がダメな部分なんて言われなくてもわかってるんですよ、説教して欲しくて行ってるんじゃないっつーの(実体験を思い出し立腹中)

病院の理念はどうか

病院の理念や方針として、自分の親としての考えと合致するかどうかも大切です。古き良き指導を重んじる病院もあれば、最新のエビデンスに基づいて常に前進している病院もあるし、とにかく優しくフンワリしている病院もある。

精神科医選びと一緒で、病院選びも相性があるんですよね。

取り組みや質はどうか

理念にも通じますが、今後ずっとお世話になっていく上で、治療や療育(後に説明します)の質は重要になってきます。療育そのものを行っていない病院もあるし、ここは必ずチェックしておきたい項目です。

私が選んだ場所は、20歳まで療育を受けられる病院でした。基本的に「児童」と呼ばれる年齢を過ぎるとフォローしてくれなくなる病院もあるので、後に苦労することにならないためにも、自分が納得できる病院をしっかり選びましょう。

 

上記の項目は周囲の評判で事前にある程度判断することができるので、子ども家庭支援センターや児相で信頼できる人がいれば相談し、その筋のママ友がいれば聞いてみてください。そしてもし可能であれば、精神科の予約電話をするときに「そういう先生は嫌だからなるべく優しい先生に予約したいです」と、受付の方へ伝えましょう。

東京の病院であれば私に相談してもらっても大丈夫です。記事の最後に記載するツイッターのリプライまでお気軽にご相談ください!

 

診断をもらう

さぁ、いざ診断です。

とはいえ、児童のうちは診断が付きづらく、「疑い」「傾向」などに留まりがちです。実際に特性の影響が強く出てくるのは就学してからと言われているため、その段階で確定診断をもらうことが殆どだそうです。

とはいえ診断がついていた方が何かと便利なのは確か。疑いや傾向でも必要と判断されれば支援を受けることが出来るのですが、欲しいといえばもらえることも多いので、ぜひ担当医へ相談してみてください。

私の息子はソッコー確定診断が出ました。度合いが強いからでしょうね…(遠い目)

病院では必要に応じてお薬の処方があるかもしれません。センシティブなことなので、納得がいくまで相談して決めていってくださいね。

 

療育、ペアレントレーニングなどに繋がる←GOAL!

私はここが第一のゴールだと思っています。ひとまずここに繋がることが出来たら、あとは学んでいくだけ。まずは療育とはなんなのか、引用で説明させてください。

障害のあるお子さまが、社会的に自立できるように取り組む治療と教育のことです。生活への不自由をなくすよう専門的な教育支援プログラムに則り、言葉や身体機能など発達に遅れの見られるお子さまについてトレーニングをしていこうとするものであり、お子さまが生活しやすくなるように外部からサポートすることです。その目的や分野についてはさまざまな種類があります。
療育は早期療育が効果的であると言われています。それは早い段階からきちんとした治療と教育をおこなえば、適応障害のない状態で成長することが可能です。そのためには早期発見が重要になります。発達障害のあるお子さまの場合は、生活に必要なスキルを集中的に練習することで効果が出やすくなりますが、これも早い段階からお子さまの発達段階に合わせておこなうことが大切です。

療育とは何か - 意味と効果・早期療育の重要性|[LITALICOジュニア]

病院で療育を行なっていない場合は療育センターと呼ばれる場所に繋げてもらうことが一般的であり、専門の場所で適切な療育を受けていくことができます。ひとりひとりに合ったプログラムの中で、苦手を緩和し、得意を伸ばす。その子に合った学びを与えてあげる場所と考えてください。

発達障害は脳機能の障害ですが、投薬やトレーニング次第で緩和できる部分も存在します。適宜、専門家と相談して対応していってくださいね。

 

そして、療育以上の効果を発揮してくれる(と個人的に体感している)ペアレントレーニング。これはもう本当にオススメしたくて、発達障害児の親じゃなくてもやった方がいいんじゃないかと思ってるぐらいの代物です。 

私ね、私がマザーテレサだったら息子はきっと傷つくことも少ないし、私がガンジーだったら息子はノビノビと生きていけると思うんですよ。実際に発達障害ASD)だったと言われている発明家エジソンの母は本人の想像力や探究心を追求できるような教育を行っていたようですし、やっぱり親が変われば子も変わるなぁというのを、私も日々体感しているんです。大変だけどね(苦笑)

私は子供の病院で子が療育を受けてる間にトレーニングを受けていますが、家で本を読みながら勉強するだけでも全然違うと思います。下記の本は私も読みまくっていて、内容を反芻しまくっている本です。ASDにも応用出来ることが多く、とても充実した内容となっていてオススメです。

読んで学べるADHDのペアレントトレーニング――むずかしい子にやさしい子育

読んで学べるADHDのペアレントトレーニング――むずかしい子にやさしい子育

 

 

その他やっておいて損はないこと

障害児保育制度を利用してみる

保育園に通っている場合は、担任の先生へ報告しましょう。自治体によって差があるのですが、障害児保育制度や手厚い保育制度(保育園での支援者配置)など利用できるものがある場合があります。本人がストレスなく過ごすためにも、日中の子どもを見てくれてる保育士さんの負担を減らすためにも、ぜひ「利用できる制度はないか?」、保育士さんと相談、確認してみてください。

特別児童扶養手当の申請をしてみる

これはほとんどの場合通らないそうです…。基本的に基準が総合IQの数値だそうで、知的に遅れがない発達障害児の場合は通りにくいと言われました。それでも通ればラッキーです。なんせ2級で月33,800円の支給があり、自治体によっては水道代などの補助がある場合もあるんですからー!!!

ASD単体の息子くんがいるママ友は申請が通っていたので、ADHD併発ならいけるんじゃね!?と、私も諦めずに申請中です。通れ通れ〜、と毎日祈っています🙏

地域の民間療育に行ってみる

病院での療育も大切ですが、地域にも民間の療育教室があります。個人や法人で開業している療育教室のような場所を、自治体に申請することで無料、または減額して利用できるようになります。申請には診断(医師が必要と判断したかどうか)が必要で、自治体ごとに所定の用紙が用意されているかと思います。役所の障害支援課などに聞いてみてください。

おそらく習い事のような感覚でしょう。実は私もまだ行っていなくて(選定中)、このあたりは手探りの部分が大きいので親目線での確かなことは言えないのですが…。

福祉に携わる者としての観点からみると、居場所をひとつ増やしてあげるっていう意味でもやっておいて損はないかなと思いますよ〜!

手帳の申請をしてみる

環境に応じて障害手帳を取得するのもアリだなと思います。知能指数が75を下回る場合は療育手帳(愛の手帳)を取得でき、これがあれば利用できる福祉制度は実質最強だそうで(笑)3歳以降なら取得することが可能だそうですよ。

が、75を上回る場合は療育手帳はアウトです。この場合取得できるのは精神障害者手帳になります。障害支援課や精神科医と相談してみてください。

私的にはぜひ取得していただいて、たくさん美術館へ通ってほしい。自治体や美術館によって差があるのですが、基本的に手帳ひとつあれば美術館は無料です。他にもメリットはたくさんあるので、もし余力があれば申請してみてくださいね。

 

 最後に自己紹介させてください

educartとは

私たち【 educart(エデュカート)】は、yajiとkarmaの2人による【児童福祉×芸術】をテーマにしたチームです。保育園などへの出張音楽講座、障害児向けのアートセラピー、ママやパパが楽しめるイベント開催など、芸術を通して子どもたちに生きる楽しさ・自己表現の素晴らしさを伝えていく活動を行なっています。 

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カウンセリングもしています

educartでも、発達のオンラインカウンセリングや、芸術を絡めた有効な支援法の提案、具体的な支援などを行なっています。質問だけでもお気軽にご連絡くださいね。初回カウンセリングは無料で承っていますので、ツイッターのリプライまたはDMまでどうぞ!

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