スティーブンタイラーが設立した保護シェルターと“Janie's Got A Gun”

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皆さんはエアロスミスをご存知でしょうか?

ドワナクローズマイアーーーイ!!!!のバンドです。

って、こればっかり取り沙汰されがちだけど、アルマゲドンだけじゃないんですよ。RUNDMCのWALK THIS WAYだって、EMINEMのSing for the mormentだって、全部エアロスミスのサンプリングです。すごい人が尊敬する人はもっとすごいんです(安直)

 

少女のシェルター“Janie's House”

そんな伝説的ロックバンド“エアロスミス”のボーカル、スティーブンタイラー。彼は非営利支援団体“Youth Villages”と共に、少女たちの支援活動を行うための基金“Janie's Fund”を2015年に設立しました。

2017年にはJanie's Fundの資金からアトランタに“Janie's House”という保護シェルターを開設しており、一度に14人、年間30人の少女達を受け入れ、アルコールや薬物などの依存症からの克服・社会復帰をサポートしています。日本でいうダルクみたいなところですね。

タイラー自身も、薬物依存に苦しんだ患者のひとりです。今は克服し、自分と同じく苦しんでいる少女を救う活動に励んでいるようですよ。 

 

rockinon.com

 

ついに第二のJanie's Houseがオープン

そして今週、第二のJanie's Houseとして、虐待やネグレクトの犠牲となった少女達の保護シェルターがオープンしたようです。

www.msn.com

「俺も12の段階に分かれた治療プログラムを受けているわけだけど、それは人から人へと伝えていくものでもあるんだ。どうしたら間違った方向に行くのかを学んで、それを正すことで他の誰かのためになるかもしれないっていうね」

エアロスミスのスティーヴン・タイラー、虐待を受けた少女たちの避難所を設立 | NME Japan

 

克服した人から、未だなお苦しんでいる人へ。経験者だからこそ渡せる希望のバトンを、繋げていきたいですよね。

さて、先ほどから“Janie's”という名前が随所で使われていることにお気付きですか。女性の名前に使われる単語なのですが、一体これは何か関係があるのでしょう?

 

エアロスミスの最高傑作 “Janie's Got A Gun”

このシェルターと基金の名前である“Janie's”は、1989年にエアロスミスが発表した“Janie's Got A Gun”という楽曲が由来となっています。

父親から虐待されたジェニーという少女が、銃を手に取り父を殺め、逃走するストーリー。なんとも美しいイントロから始まる軽快とも言える楽曲と、メッセージを強く訴えるタイラーの強い想いが込められている最高の一曲です。

 


Aerosmith - Janie's Got A Gun (Official Music Video)

 

MVの監督はデヴィットフィンチャーなので当然といえば当然ですが、短編映像作品としてもかなり洗練されたミュージックビデオになっています。青白い光と俳優陣の熱演、そしてデヴィットフィンチャーらしい不気味な演出。

そんな映像と相反するような暗さの薄いサウンドで、より背筋が寒くなるんですよね。

 

Run away, from the pain!

タイラーがこの歌の中で何度も繰り返し強く訴えているRun away from the pain。

Run away, run away from the pain
Yeah, yeah, yeah, yeah, yeah
Run away, run away, run, run away
Yeah, yeah, yeah, yeah, yeah, yeah, yeah
Run away, run away, run, run away

本当だったらジェニーが父を射殺して逃げるもっと前、銃を手に取らなくちゃいけないほど切羽詰まってしまう前に、逃げて良かったんですよ。でもジェニーはそうできなかった。やがて限界に達し父を殺めたことで、ジェニーは一生消えない業を背負い、痛みから逃げることが出来なくなってしまいました。

大人に傷つけられてるのに大人なんて信じられないかもしれないけど、外の世界には必ず助けてくれる大人もいるし、信頼に値する人にもいつか絶対に出会えます。だからRun away from the pain、“痛みから逃げて”。

もちろん私たちのところに逃げてきてくれても全然大丈夫。本当にヤバかったらウチにおいで。待ってるから。

 

あなたは何を感じましたか?

タイラーの熱い想いは、その歌声からでも十分すぎるほど伝わってきます。が、それだけに留まらずこうして実際に行動し「シェルターを設立する」という結果を示していくのはさすがですよね。

この“Janie's Got A Gun”は、古来から伝わる本来の芸術そのものだと、私は感じています。MVや楽曲、全てを鑑賞し、あなたは何を感じましたか?

…その感じたものこそが、芸術の真価です。ぜひ少しだけでも時間を割いて、タイラーの表現を感じてみてください。

  

最後に自己紹介させてください

私たち【 educart(エデュカート)】は、yajiとkarmaの2人による【児童福祉×芸術】をテーマにしたチームです。保育園などへの出張音楽講座、障害児向けのアートセラピー、ママやパパが楽しめるイベント開催など、芸術を通して子どもたちに生きる楽しさ・自己表現の素晴らしさを伝えていく活動を行なっています。 

educart.hateblo.jp